こんにちは。MORIKYUです。
先日、楓を加工に出しました。
いってらっしゃぁ~い!
仕上がったのがこちら!
きめ細かく、手触りはとてもスベスベしています。
楓は広葉樹であるため、板がとても堅く傷がつきにくいんです。
国産の楓の色は少し赤身がかっているのが多いですね。
さて、みなさま
これ何に使うと思いますか?
これは現在建設中の『上がり框(かまち)』に使うんです!
ところで『上がり框』って聞いたことがありますか?
上がり框とは
玄関など家の上がり口の段差の縁に渡した横木(化粧材)のことなんです。
玄関から入ると最初に接する部分ですね。
ある意味で『家の顔」』とも言えます。
そのためにMORIKYUでは、出来るだけ美しい材質を使用するように心がけております。
今回は『楓(カエデ)』にしました。
『上がり框』は摩擦も多いためヒノキ、ケヤキ、楓など固く
木目の美しい高級材を使うことが多いんです。
木材以外では人造大理石や御影石なども使用します。
高齢化が進む現代では、国土交通省が
バリアフリー住宅の『上がり框』の高さについて基準を定めています。
戸建て住宅は18センチ以下。
マンション、集合住宅は11センチ以下に。
それ以上の段差がある場合は、式台などを設置して、段差を解消します。
高齢者の方の為には玄関の段差を
18センチ以下にすることが望ましいとされています。
たしかにマンションや集合住宅では、段差が数センチというケースも多く
『框』はあっても『上がり框』がないんです。
座って靴を履きたい私は『上がり框』は18センチ派です。
『上がり框』の段差って腰かけるのにちょうどよい高さになっていませんか?
日本の住宅には地面と床との間にかなりの段差がありますよね。
子供の頃、玄関先や縁側でご近所さんが腰かけてお茶飲んだりする・・・
気軽なコミュニケーションを生み出していた『上がり框』
私も、ばぁちゃんに連れられてご近所さんの家の
上がり框に座ってお菓子もらって食べたりしたっけなぁ・・・
この『上がり框』でのおしゃべりが生み出すコミュニケーションがあったのは
もう昔の話なんですよね。
ライフスタイルの変化や住宅の構造の変化によって
『上がり框』が絶滅の危機にあるなんて・・・(;´Д`)
『家に上がる』
『お上がりください』
という言葉は『上がり框』があったから出来たんですね。きっと。
家は入るのではなく上がるものです!
上がり框、完成したらBLOGで報告しますね。
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